営業マン向け!はじめてのオーダースーツの選びかた【基礎編】

スーツ

「仕事用にはじめてオーダースーツを作りたいけど、どうすればいいの?」
「パターンオーダーとか、イージーオーダーとか、何を選べばいいの?」
「はじめてのオーダースーツで失敗したくない!」

今回はそんな方々へ、現役法人営業マンの自身の経験も含めてアドバイスします!

menspoplar

・30代
・革靴好き-365日革靴を履いています
・スーツ好き-薄給なのに毎年オーダースーツを作っています
・営業マン-個人営業⇒法人営業
革靴を中心にビジネスシーンでの着こなしを考えます。

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★おことわり★
オーダースーツを作る目的はひとそれぞれ。
本稿はビジネス目的のスーツを作る方へ向けた記事です。
特殊な用途(ステージ衣装など)でスーツを作りたい方には参考にならない可能性があります。

パターンオーダー?イージーオーダー?オーダースーツの種類は定義がない

オーダースーツを作ろうと思って、色々と調べ始めたあなた。

ただ一口にオーダースーツといっても、パターンオーダーやイージーオーダーなど、色々な種類があることを知ります。

パターンオーダー、フルオーダー、イージーオーダーとか、結局何が違うの?

実は、これらオーダーの種類の呼称は、決まった定義がありません。
各テーラーやスーツチェーン店が、それぞれ独自の基準で商品に名前を付けているだけなのです。

「パターンオーダー イージーオーダー 違い」とかで検索すれば、様々な情報サイトが出てくると思いますが、真に受けてはいけません。それは単にその店の呼び方であり、AテーラーとBテーラーの「パターンオーダー」が違うものを指している、というのはよくあることです。

オーダーの種類は大別すると二つしかない

オーダー工程       呼称特徴        
既成の型紙から部分的に補正して作るパターンオーダー、イージーオーダー、カスタムオーダー、メイドトゥメジャー、パターンメイド、イージーメイド、メジャーメイド、カスタムメイド、スミズーラetc.・価格は数万円~数十万円までピンキリ。
・仕立ての良さや補正できる範囲もテーラーによってピンキリ。
・納期は数週間~2か月。
・大体はお値段なりの質と思っておきましょう。
職人がその人専用の型紙を起こして作るフルオーダー、ビスポークetc.・安くても30万円は覚悟しましょう。
・納期は2,3か月~
・仮縫いと言って、完成前に1~2度試着をしてフィッティングを確認する工程があることが多い。
・職人の手作業になるので属人性が高く、個人店でオーダーすることになります。

個人的には、図のように二つに分けて考えるのが最もシンプルだと思います。
なぜなら、上述のように定義がしっかりしていない以上、客観的に分ける基準は
職人が型紙から起こすか、そうでないか
くらいしかないからです。

ただ、中にはビスポークと称して実態は既成の型紙を使っていたり、機械で全自動で型紙を起こしてフルオーダーを名乗っていたりするので、最終的にはテーラーのHPをよく読んだり、店員に質問して自分で判断をしなければなりません。

フルオーダーは、職人が手作業で型紙を裁断するわけですが、そもそもそのような技術を持った職人が国内にゴロゴロいるわけがありませんし価格も30~40万円以上は覚悟しなければなりません。
地方ではその選択肢自体がない場合があるでしょうから、主流である上図の「既成の型紙から部分的に補正して作る」ケースで検討することにしましょう。

テーラー(店舗)を選ぼう

次は、お店選びです。
まず、価格帯別にテーラーの特徴を解説したいと思います。

お店に入ってしまうと、注文せずに出るのは気まずいもの。
HPやブログを見て雰囲気を掴むのもアリですし、「話だけ聞きたいんだけど・・・」と訪問するのもアリです。安い買い物ではないので、それくらいの権利はあります。

【注意!】こんなお店はやめよう
以下のようなお店は値段以前に避けた方が無難です。
あまりファッション性の高いテーラーを選んでしまうと、ビジネススーツには相応しくない提案がされることがあります。
・店員の着ているスーツがサプール並に派手
・素足に革靴を履いている
・若い店員しかおらず、年配のベテランらしき人が在籍していない

①最低価格2~3万円

「オーダースーツ」で検索すると多分一番上に出てくるのがこの価格帯と思われます。
チェーン展開していることが多いため、街を歩いていてもよく路面店を見かけます。

生地問屋やスーツ量販店が母体であることが多いこの価格帯。
2010年代に「安くオーダースーツが作れる」ところが一般層に受け、爆発的に店舗数を増やしていきました。どの店も価格の安さで訴求しているため、ビジネス的には激戦区と思われます。

2着で5万円!などスーツ量販店さながらの販促が多いことも特徴。
ただ安いキャンペーンを使おうとすると、非常に少ない指定の生地から選ばなければならなかったり、オプションを付けたりすると思っていたよりも高額になります。最終的な着地は1着当たり4~5万円くらいを見ておいたほうがよいでしょう。

着心地や仕立ての良さは量販店のスーツと大差はありません。
もし特殊な体型でなければ、既製品を買うほうがコスパの良いお買い物になると思います。

②最低価格4~5万円

古くからオーダースーツ専門店として知られている老舗や、百貨店のオーダースーツがこの価格帯に該当します。

国産生地で約7~8万円、インポート生地で約10万円以上、という価格設定になっており、①に比べ体型補正の範囲やディテールの選択肢が増えてきます。

パターンを「アメリカ風」「イギリス風」「イタリア風」などから選べたり、顧客の幅広いニーズに答えられるようになっている反面、テーラー独自のスタイルは持っていないため、良くも悪くも「お客様の言う通り」に仕上がります。
また採寸の腕や提案力はスタッフ次第でピンキリ、というのが実感です。

うまく使いこなせば安く満足のできるスーツが出来上がりますが、意外と上級者向けなのがこの価格帯です。

③最低価格10万円以上

個人店か、チェーン展開していても数店舗であることが多いです。
また、②でも高級ラインを設けていることがあり、その場合はこの価格帯に該当します。

傾向として、独自のハウススタイルを持っており、そのスタイルが好きな顧客がリピートすることで成り立っています。
そのため大規模なマーケティングや宣伝は行いませんが、その趣味性の高さからメンズファッション誌のスーツ特集では時折紹介されることがあります。

生地ならウール100%、ボタンは本水牛が当たり前になってくるので、オプションで追加料金が発生することはあまりないでしょう。
最終的には15~20万円くらいが予算になりますが、高い生地を選べば30万円を超えることも。

顧客の希望にはある程度答えてはくれますが、テーラーの考え方に合わなければ拒否されることもあるでしょう。ただお任せにしておけば、そのテーラーの考える最も良い形で仕上げてくるため、目指すスタイルが合えば失敗はしにくいといえます。

結論

メンズポプラからの提案は、次の2案です。

②でとりあえず安く1着作ってみる

なにごとも経験です。オーダースーツを作った人で、1着目から理想のスーツが作れた人は稀でしょう。
まずは、安い生地でオーダーの一通りの工程をこなしてみて、気に入ればリピートすれば良し、気に入らなければまた考え直しましょう。

③の価格帯で、おまかせで1着作ってみる

今となっては、これが一番おすすめです。

値段が張るので、怖い気持ちは分かります。
ただ良いものを知らなければ、安くて質が良いものを観る目を養うことはできません。

HPなどを見て、直感で「かっこいい!こんなスーツが作りたい!」と思ったら、多少値が張ってもそこで作ってみましょう。その方がかえって後悔がないことが多いです。
また基本はおまかせで、変に我を出さないほうがかえって良いスーツが出来上がります。

次回は【実践編】として、テーラーが決まった後の生地やディテールの選び方を解説します!

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